中井時計店の店主・中井一宗様に、今回のチラシ制作についてお話をうかがいました。
創業70余年、今一度この店の存在を皆様に広く知らしめたい
中井時計店 店主 中井一宗様
──今回、消費増税に伴うキャンペーンの告知チラシを制作させていただきました。中井時計店様では、こういった宣伝的なチラシは今までほとんど打ったことがないそうですね。
そうなんですよ。これまでは補聴器メーカー主導で年に2回、補聴器相談会のチラシを定期的に打ってはいましたが、それ以外は全く。
経費的な理由が大きいですけど、もう一つ、現状にあぐらをかいていたというのもあります。当店はおかげさまで地元で長くお商売をさせていただいてきて、特に広告しなくてもお客様は来ていただいてた。正直、そこそこ気楽にやってきたんです。
しかしここ数年はご高齢のお客様方は少なくなってくるし、さりとて新規の方はなかなか増えずでトータルでは自然減という状態。そういう状況を踏まえて、今一度この店の存在を皆様に知らしめるチラシをやりたいという思いは以前からずっとありました。
それと、自分が今年65歳になったのを節目にリタイヤして店を息子に任せる予定にしていたので、じり貧になりかけているのを盛り返して、もうちょっと引き継ぎやすい店にしておきたかったというのも理由の一つです。
──単にセールの売り上げを伸ばそうというものではなく、お店の将来を見据えてのチラシ配布というわけですね。
そういうことです。
まあ、店のほうは色々あって、結局もう少し続けるんですけどね（笑）
親切丁寧でスピーディーな対応がとても良かった
──弊社にチラシ制作をご依頼くださったきっかけについてお教えください。
実は最初からチラシの依頼をしたわけじゃなくて、まず私が「小規模事業者持続化補助金（※）」という補助金のことを商工会経由で知って、「これでチラシをやってみようか」と考えました。
でも、何から始めたら良いのか分からなかったところ、しくみさんがこの補助金の採用実績があるとのことだったので、尾崎さんに連絡を取って相談したのが最初ですね。
尾崎さんには独立前にいた会社で当店のホームページ（http://www.nakai-tokeiten.com/）を制作してもらっていたんです。その後は直接のやりとりはなかったけど、フェイスブックでお互いの近況とかは何となく知っていました。
※小規模事業者持続化補助金：小規模事業者が持続的に事業を発展させていくために、経営計画に基づく販路開拓等の取り組みを支援する補助金制度。管轄は中小企業庁。
──あの申請書類は、書くことが多くて本当に大変ですよね。
でも親切丁寧に相談に乗ってもらい、書類の添削とかもやってくれたので助かりました。おかげで提出書類は差し替えなしで1回でパス。商工会もえらいほめてくれて、商工会としても県に対して鼻高々だったそうです（笑）
この補助金申請の話から、チラシの制作や配布の仕方についても提案していただいたという感じです。
──チラシの制作はどのような感じで進められましたか？
お店の取扱商品の整理から始まって、紙面の叩き台を作っていただき、それをベースにどの商品を大きく載せるか、チラシのどのへんに載せるか、といったことを詰めていきました。
基本的にはほとんど貴社にお任せで、企画的なところや紙面構成に最初から入ってもらえたのは大きいです。何しろうちはチラシをやってこなかったのでノウハウがなくて。
店主としては、眼鏡フレームの値引き率をなんぼにしようかとか、このメーカーのは載せられないとかに気を遣っていました。
また品目が多いので、あまりたくさん入れるとスーパーのチラシみたくなってしまう。その調整には苦労したかな。
それと、制作のスタートから完成までがものすごく速くて驚きました。自分の中で思い描いていたよりもかなりスピード感のある仕事をしてくれたと思います
──弊社からのご提案で、特に印象に残っているものは。
色々とアイデアを出していただきましたが、中でも反響が良かったのは電池の無料割引券。ああいうクーポン券って、意外と皆さん残してるもんですね。この前はグランドセイコー持ってる方が、今まで百貨店に買いに行っておられたのをわざわざクーポン持って来てくださった。これはチラシを入れた後も長く効果が続いていく気がします。
あとチラシとは話がそれますが、キャンペーンを機に店頭にノベルティグッズ（エコバッグ）を置くというアイデアを頂きましたが、これは大好評でした。特に女性のお客様に喜ばれています。何も買わない人も持って帰ってる（笑）
継続することで徐々にチラシの結果が現れてくると思う
──実際に配布されたチラシの反響はいかがですか？
チラシを見て店に来てくださる方や、実際に時計を買ってくださる方もありますが、期待していた反響と比べると正直、まだこれから、という感じかな。
ただ、一度配っただけで全てを採点する段階ではなくて、これから続けていく中で徐々に効果が出てくると思いますので焦ってはいません。何しろポスティングというものが私も初めての経験ですので、どういう効果が出るのか楽しみにしています。
とにかく、今までうちの客層ではなかった地域の方々が中井時計店を知ってくれたら、お得意さんでなかった新規のお客さんもご来店してくれたら、という思いです。
あと、マンションへのポスティングもスタッフの手でやる予定です。
マンション住まいの方はポスティングに慣れているので読まれずに捨てられるのが大半だと思います。でも、その中で一人でもこのチラシを見てくれたら十分。たとえ今は来られなくても、当店の存在を知らしめるのを第一と考えているので。
──今回はチラシ配布でしたが、他に今後の販促でやっていきたいことはありますか？
チラシでの宣伝を継続して長い目でやっていくのもありますが、今特にやりたいのは、眼鏡や補聴器のアフターメンテナンスのご案内を、手書きのはがきで送るものです。
日頃のお礼とあわせて「ご購入後半年たちました、1年たちましたから調整に来てくださいね、無料でお掃除しますよ」といったものを、もっと頻繁にやりたいなと思っています。
家内が買い物した百貨店とかからも、ちゃんと手書きの案内が届くし、そういうのが受け取った人の心に残る。靴でも服でも、みんなやってますよね。
当店でもそういう対応できる体制になってきているので、これから力を入れていきたいと思います。